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競馬のハンデ戦とは、JRAなど主催者のハンディキャッパーと呼ばれる担当の人が、出走各馬の能力差を考慮して、五分五分の状態になるように斤量(負担重量・おもり)を決定するレースです。
ハンデの調節システムが無いと、強い馬がG1に出走せず、オープン特別やG3などで弱い者いじめして楽して賞金タダ貰い…みたいなレースが増えてしまうので、レースの質を保つ事に役立ちます。
※ちなみに日本にはハンデG1はありません。
ハンデの決め方は、ハンディキャッパーが決めます。強い馬は斤量を重く、弱い馬は軽くします。
独断と偏見…ではなく、何かしらの基準は設けているでしょうから、大体競馬ファンから見ても強い馬は斤量を重く、弱い馬は軽くなっています。
もくじ
競馬新聞やJRAなど主催者の公式Webサイトの出馬表などで、レース名の近くに必ず載っています。
ハンデ戦の他に別定戦というのもあって、これも各馬の能力によって課せられる斤量が違ってきます。
ハンデ戦との違いは、ハンデ戦はハンデキャッパーが決めるのに対して、別定戦はその馬が過去に獲得した賞金の金額で決まります。
つまり、別定戦では「すごく強いけど、まだ賞金をそれほど稼いでいない馬」の斤量は比較的軽く設定されるという事です。
逆にもうピークを過ぎて衰えて来てるのに、元気な時に賞金を稼ぎ過ぎたので別定戦では斤量が重い…というケースもあります。
ハンデ戦ならこのような状況でもハンディキャッパーが適したハンデを設定できます。
重い斤量を背負った馬の中でも、出走メンバー中もっとも重い斤量の馬を「トップハンデ」と呼びますが、このトップハンデの馬の成績は如何なものかデータを調べてみました。
JRAでは1年間ハンデ戦の重賞が27レース組まれています。そしてトップハンデの馬が勝ったのは3つだけ。勝率にして約1割程度でした。
少ないような気もしないでは無いですが、仮にトップハンデの馬が半数以上勝ってたりしたら、ハンディキャッパーは何をやってるんだと言う話なので妥当なところでしょうか。
レース数は27ですが、同一レースにトップハンデ馬が複数いる場合もあり、トップハンデ馬の単勝を全て買っていたとしたら、単勝回収率は56%とかなり低い事がわかりました。
でもトップハンデと言っても55キロでトップハンデ4頭とかいうレースもあれば、1頭だけ突出して58キロとかのレースもあり、両者は違った性質を持っていると考えた方が良さそう。
実は斤量57.5キロ以上の馬の勝率は13%ほどあり、単勝回収率80%以上、複勝なら回収率100%を超えていました。
つまり、微差でトップハンデになっている馬は大した事が無く、圧倒的な差で重いハンデになっている馬は強いという事です。
想像するイメージでは、斤量が軽ければ軽いほど有利なはずですが、それだけハンディキャッパーにこの馬は弱いと判断されていると言う事で、能力が低いわけですから、なかなか馬券の対象にはなれないようですね。
斤量が53キロ以下の馬は、殆ど馬券に絡めていません。
ハンデ戦は荒れると思うかも知れませんが、実際には荒れると言うより、上位人気馬のオッズは高くなり、下位人気馬のオッズは低くなるため、高配当側ではなく中央値側に寄ると言った方が正確です。
まあ通常のレースよりは高配当が出てるんだからどちらでも同じ事かも知れませんが…。
ハンデ戦に強い騎手はいるのか?と考えた時に、斤量は馬に課すものなので、騎手には関係ないと思っていたんですが、以前調べてみた時に面白い事がわかりました。
騎手のリーディング順位を、全体総合とハンデ戦限定に分けて調べてみた事があるのですが、総合で順位の良い騎手の大半はハンデ戦に限定しても順位が良いものの、ハンデ戦だと北村友一・デムーロ・松若の3名がグイッと順位を上げて来ました。
考えてみればハンデ戦の趣旨は、斤量を調整して各馬の能力差を無くしてしまおうという競走ですから、極論を言えば理屈上はどの馬に乗っても同じだと言えます。
そんなレースで上位を取るのは、騎手の腕が良いから…という可能性も考えられます。逆にハンデ戦だと総合より大きく順位を落としてしまう騎手は、普段馬質だけで勝ち星を稼いでいる可能性があるかも。
強い馬の斤量を重くするという性質から、パワータイプの血統の馬がハンデ戦では有利と思うかも知れませんが、データを調べた限りでは違いましたね。
ハンデが重いと言っても普通は例えば前走57キロで走ってた馬が57.5キロに増やされたとか、そういうレベルですから極端に馬が負担を感じてしまう重さではありません。
競馬斤量の影響(負担重量とスピードの関係)でも書いたように、トップスピードのMAXに影響するのは重さより空気抵抗であり、斤量は「少しだけ加速しづらくなる」程度の効果しかありません。
2019年のリーディングサイアー順位を総合とハンデ戦限定で見てみても、殆ど順位の変動はありませんが、瞬発力を売りにしている種牡馬の産駒は特にマイナスの影響が少ないように見えます。
JRAで行われるハンデ戦の4分の3は芝レース(パワーより瞬発力が求められる)なので、どちらかと言うとパワータイプの種牡馬の産駒の方が若干順位を落としている印象です。
得意な部分にほんの少しのハンデを付けられるのと、苦手な部分にさらにハンデを付けられるのとでは、ハンデを克服して上位に食い込むには後者の方が大変だという事でしょう。
それに当たり前の事ですが、その馬が何産駒か?という事より、個体差の方が重要。
同じ種牡馬の産駒でも当たりハズレがありますからね。
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