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屈腱炎とは時としてサラブレッドの競走生命を奪ってしまう脚部の病気で、炎症によって腫れる様子がエビに似ている事からエビ・エビハラなどとも呼ばれています。
腱繊維が一部断裂し、患部に発熱、腫脹を起こしている状態で、完治するには数ヶ月から数年単位の期間がかかり、完治後も発症前の競走能力を発揮できるか難しいケースも多いです。
JRAの競走馬総合研究所臨床医学研究室では不治の病と言われているサラブレッドの屈腱炎治療薬の開発を進めていて、治療法については昔よりは整備されてきました。
しかし治療薬が完成したとしても屈腱炎の発症自体を完全に予防する事は出来ませんから、もっと抜本的な変化が起きない限りはまだまだ屈腱炎はサラブレッドの競走生命を脅かす存在です。
やはり後々にそこそこの走りを取り戻す馬でも、復帰初戦、休み明け初戦は目立つ活躍はしませんし、調教師の指示もとりあえずは無事に1周完走させる事に重点を置いているんでしょうね。
そんなわけで屈腱炎での休養明けは休養前の成績を丸々鵜呑みにしてしまうのは危険かも知れません。
治療中・療養中に馬はトレーニングできない状態ですから、復帰初戦で休養前の競走能力に戻っている可能性はかなり低いと考えられます。
馬券的にはまず復帰初戦は様子見が妥当な判断かと思います。
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