競馬休み明けとは【休養明け】成績への影響

最終更新日:2019/03/17

こんにちは、うまめし.com 競馬必勝法の北村です。

競馬で休み明け・休養明けとはどちらも同じ意味で、主に前回レースに出走してから2ヶ月以上の期間があいている状態を言います。

中央競馬の場合、大体1ヶ月に1回レースを使うのが普通のローテーション(=この場合レースとレースの間隔を言う)なのですが、調子の良い時は連闘といって2週連続で走らせたり、逆に疲れやストレスが溜まって来た場合にはある程度の期間放牧に出して休ませたりします。

当然放牧に出されている場合、また厩舎にはずっといたけど馬を休ませていた場合、馬の筋肉や心肺機能は鈍ってくるのが普通です。

人間だって連休明けとかには仕事が億劫になりますから、馬だって数カ月の休み明けは体が言う事をきかなくても頷ける話です。

…という事で調べてみましょう。

休み明け馬の勝率データ

過去5年間の1番人気馬の勝率は32.3%なのですが、これを休み明けの馬だけに絞り込んで、前走から半年以上の間隔があいた1番人気の勝率では、なんと33%程度でほとんど変化がありませんでした。

つまり、休み明けであるにも関わらず1番人気になるという事は、それだけ他馬よりも優れた能力を持っているか、または他馬が弱すぎるメンバー構成である可能性が高いという事になるんでしょうね。

さて、では同様に2番人気から4番人気の比較的上位人気ではどうか?

過去5年間の2番人気から4番人気の勝率は13.6%なのですが、前走から半年以上の間隔があいた場合には13.5%とこちらもあまり変化がありません。

さらに下位人気に注目してみると、5番人気から10番人気でも全体の勝率と半年以上の休み明けの勝率では殆ど変化が見られませんでした。

私の経験談から言うと、確実に休み明けで緩んだ馬体で人気をある程度背負い、案の定凡走してしまう馬も存在しています。ただ、データ的には競馬ファンのイメージ以上に休み明けの馬はちゃんとオッズの評価通りに走っていると言えそうですね。

影響はスピードもしくはスタミナに出る?

今回使用したデータの集計期間では、1番人気馬の勝率は大体どの距離でも32%程度なのですが、半年以上の休み明けの馬に限定したデータだと、1200m以下の短い距離や、反対に2200m以上の長い距離では勝率がグッと落ちました。

大雑把な傾向としては休み明けに影響が出るのはスピードもしくはスタミナであると言えるかも知れませんね。

中途半端な間隔が一番悪い

中途半端なローテーションが一番悪いという事が、今回の検証で見えてきました。レース間隔はあければあけるほど意外に好走例が多いんですよ。

1ヶ月ごとの標準的なローテーションだと結果も普通で、連闘も悪くはない。けど中1週などの少し短めのローテーションとか、1ヶ月半とかの少し長めのローテーションなど、ちょっとだけイレギュラーなローテだと、同じ人気帯であっても勝率が劣っている傾向があります。

サラブレッドは経済動物なので、走らせて出走手当や賞金を稼がせてナンボです。かと言って疲労が蓄積して故障しては困るので、良い塩梅のローテーションが1ヶ月おきだからこそ、多くの馬は1ヶ月ごとにレースに出走するわけですよ。

にも関わらず、どうして1ヶ月半と少し余分に感覚をあけるかと言えば、当然何かしらの不安があるから出走を少し延期した…という考え方もできますよね。

もちろん単に条件的に合うレースが無かったとか、出馬登録していたけど登録頭数が多くて除外されてしまっただけとか、そういう理由もありますし、そもそも悪いと言っても数値的には微々たるものでもあるんですが…。

外厩が休み明けを変えた

最近の休み明け馬が走るのは外厩のおかげだと言われています。外厩というのはJRAのトレーニングセンターではない、いわば私設のトレーニングセンターのような場所。

休養を終えて栗東や美浦に入厩した時点で、すでに仕上がってる状態になっている馬が近年は増えて来たというのが休み明け馬の好走につながっているそうです。

関連:外厩とはJRAトレセン以外の私設調教牧場の事

ならば昔は違ったのでしょうか?

腑に落ちない

…という事で、今から十数年前のデータを調べてみたんですが、それでもやっぱり昔でも休み明けの上位人気馬が勝率が悪いとは言えないんですよね。データの数値だけ見ると。

ただ、ここで「休み明けは勝率アップするだけ」と結論づけるのは、どうしても私の実感と伴わず、腑に落ちない感じがするので、もう少しだけ考察したいと思います。

2000年ごろの4番人気以下の馬の勝率を見てみると、全体だと3.2%なのに、半年以上の休み明けだと2.4%に減っています。

では最近1年間の4番人気以下の馬ではどうかと言うと、全体だと3.2%ですが、2000年ごろと同じように半年以上の休み明けだと2.2%に減っています。

これで1つ結論が見えてきました。

要するに、私や多くの競馬ファンが実感している通り、休み明けの馬はやはり初戦はパフォーマンスを落とすケースは多く存在しているのですが、その分、相応に人気や評価も落とされているわけですよ。

休み明けであるにも関わらず上位人気に来るような馬は、それを加味しても勝てると思わせる高い能力を有していたり、外厩でキッチリ初戦から仕上げられていたり、勝ち負けできるような要素があるからこそ人気になってるわけですね。

そうじゃ無い場合、明らかに調整不足で「参加する事に意義がある」みたいな馬とかは、競馬ファンからちゃんと評価を落とされて人気を落とし、その人気なりの走りをしている。

だから全体の人気別勝率と、休み明けの人気別勝率に大きな差異が出ないのです。時々実績のある馬が休み明けで人気して大敗する。これが競馬ファンの心理に「ほらみろ、休み明けは怖いよな!」という印象をつけて先入観になってるんでしょうね。

そう考えると結構腑に落ちました。

なので、休み明けイコール馬券的に切る。ではなく、ちゃんと情報収集して状態面などを把握した上でジャッジする事が重要なんですね。

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