ロンシャン競馬場芝2400m
凱旋門賞 特徴

最終更新日:

うまめし.com 競馬必勝法の北村です。

ロンシャン競馬場の芝2400mは凱旋門賞の舞台となるコースです。日本でも海外の主要レースがIPATで馬券発売されますから、競馬予想に役立つ特徴や傾向を探って攻略してみたいと思います。

※2016~2017年・凱旋門賞はシャンティイ競馬場で代替開催だった

凱旋門賞コース図

ロンシャン競馬場 芝2400m コース図

フォルスストレートとは?

フォルスストレート(偽りの直線)とは、上記のコース図を見てもらうと▲で示している場所、日本の普通の競馬場だと4コーナーを回ったあと最後の直線に入るけど、ロンシャン競馬場の場合は一旦直線になった後、もういっぺん曲がってから本当の直線に入る。

普通の競馬場だとコーナーの後はラストの直線と相場が決まってるため、最後の直線と見せかけて…そうじゃ無いよーん!…というわけで偽りの直線と呼ばれている。

ただ、さすがに「ここはフォルスストレートだった!間違えて追い始めてしまった!」なんて騎手はまずいないと思う。私が乗っても間違えない。

ロンシャン競馬場の高低差

ロンシャン競馬場の芝2400mコースはスタートから400mぐらいは平坦なんですが、そこから300mかけて7mの上り坂、さらにそこから300mで3mの上り坂となっています。

つまりスタート地点から見て10mもの高低差があり、これは日本でも急坂で有名な中山競馬場と比較して2倍ほどの高低差になります。

急勾配であればあるほど馬はスタミナを消耗しますし、パワーの無い馬ほどその消耗度は大きくなります。日本は比較的平坦に近いコースが多く、パワーとスタミナよりは一瞬の切れ味で勝つ馬が多いため日本強豪馬でも今までなかなか勝てなかったわけです。

ロンシャン競馬場で勝つにはパワー・スタミナ・スピード・メンタル・フィジカルの全てが高いレベルで突出していないとダメって事ですね。

凱旋門賞で有利な枠

凱旋門賞は少頭数で行われる年もあるんですが、20頭とかの日本のフルゲート18頭よりも多い頭数でレースが行われる事もあり、その20頭分の大外をぶん回すとなれば、それだけ距離のロスは大きくなってしまいます。

それに馬群の真ん中に包まれていれば、抜け出すのにも当然苦労するわけですね。

凱旋門賞では内枠が有利だと言われているのはそのためですが、内枠でも馬群に包まれて身動きがとれなくなってしまえば意味がありません。

とは言え、直線は各馬自分の進路を求めて横移動したり、単純にフラついたり、案外真っ直ぐ進まない事も多いので、インで脚を溜めて直線強引にでも馬群を割って出て来る強烈な末脚があれば大丈夫。

ちなみにヨーロッパの競馬は馬番号とゲート番号が別にあり、馬番が1番であっても最内のゲートに入るとは限りません。馬番号は馬を識別するための番号で、枠番号は何番のゲートに入るかを識別する番号です。

最後の直線は530m

1000mかけて上った坂を4コーナーで下り、最後の直線は530mと長く、これは日本の東京競馬場とほぼ同じぐらいの長さです。直線に坂はないのでここまでスタミナが温存出来ればスピードのある馬は充分加速して伸びる事ができますね。

海外の競馬は馬と馬の間に隙間が出来ないようにギチギチで詰まった馬群で進行する事が多く、日本だと馬群に包まれて前と横が壁で終わり…みたいになりがちですが、海外の騎手はわりとナチュラルに馬体を押し当ててでも割って出ようとする事も多いです。

なので凱旋門賞を勝つには高低差と馬場に負けないパワーとスタミナ、他馬に怯まないメンタル、一瞬のスキを突いて急加速できるスピードが揃った最強馬で無ければ勝てないわけです。

武豊は「日本馬もいつか凱旋門賞を勝つ時が来る、けどダート馬じゃ無いと思う」と言ってました。そう、ダート馬にはパワーやスタミナはあっても、一瞬のスキを突いて急加速できるスピードが無いのが理由です。

ロンシャン競馬場の芝

日本や香港は競馬を開催するために、わざわざ競馬場を1から造ってますが、海外の競馬場は自然のまま、簡単に言うと牧場のような原っぱに柵を立てて「はい、これコースな!」って感じの競馬場が多いです。

日本の競馬場と比べて目ではわかりづらい凸凹も多く、水はけも悪いです。

通常芝コースというのは晴れた良馬場ならタイムが速くなり、雨で水分が増えて重馬場になるとタイムが遅くなります。これはロンシャン競馬場でも同様なのですが、良馬場と重馬場では5秒以上タイムが違う事が多く、馬場のコンディションが大きくレース結果に影響します。

日本の競馬場では良馬場と重馬場では大体2秒前後程度しかタイムが違いませんから、このへんの違いに日本人ジョッキーが上手く対応出来るのか?と言われると少々疑問です。

オルフェーヴルが日本では池添騎手が主戦で、凱旋門賞ではスミヨン騎手に乗り変わっていましたが、日本人の心情としては日本人騎手で…という気持ちはわかりますが、本当に勝ちに行くのならロンシャンに慣れた外国人騎手の方が有利になるはずです。

日本は芝路線ではパワーとスタミナを必要とするレースが少ないため、どうしてもスピード特化型の馬が活躍しやすいので、日本でトップクラスになった馬が凱旋門賞に挑戦する場合は、どちらかと言えば良馬場の方が好走しやすいと言えます。

凱旋門賞は牝馬有利傾向

凱旋門賞の斤量は3歳牡馬が56kgで、4歳以上の牡馬が59.5kgで、牝馬(メス)の場合はそれから1.5kg軽くなります。つまり3歳牝馬がもっとも軽く、牡馬の古馬は重くなり、その斤量差は実に5kgですから、3歳牝馬の活躍が多いのも頷けます。

日本馬が凱旋門賞を目指す理由

凱旋門賞の1着賞金は2,857,000ユーロで現在のレートで日本円に換算して3.9億円で、賞金だけなら日本国内最高賞金額を誇るジャパンカップの4億円よりも少ない事になります。

ただ斤量が軽く設定される3歳馬の場合、日本で菊花賞に出走しても狙える1着賞金は1億1200万円なので、凱旋門賞なら3倍の賞金を狙えます。

菊花賞は未知の3000mなので距離適正的に合うかどうかわからないし、ダービーで2400mを走った後なので2400mぐらいが合いそうなら尚更菊花賞よりも凱旋門賞を目指すでしょう。

牝馬はさらに斤量が軽く設定されるので、秋華賞だと1着賞金は8900万円ですから、日本国内で牡馬を相手に出来るような3歳牝馬は、4倍近い賞金の凱旋門賞を狙うのが自然な成り行きかと思います。

もちろん賞金の差額だけでなく、今まで日本の馬は一度も勝った事がなく(これを書いている2022年現在)当然その「史上初」を獲得したい心情はとてもよく理解できます。

牡馬であれば、日本史上初の凱旋門賞馬となれば、種牡馬としての価値は跳ね上がり、凱旋門賞の後にすぐ引退させても、種付け料でもうヤバイくらい儲かるのですから…。

私が馬券で勝ち続けている秘密を公開しているので、興味がある人は私が消す前に急いで読んでみてください。➡今すぐクリックして秘密のテキストを読む

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