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競馬には上がり最速馬という言葉があり、意味はレースのラスト600m(3F)を最も速いタイムで走った馬という意味です。(解説:上がり3ハロンとは【3F意味】)
出走メンバーの中で、もっとも上がり3Fのタイムが速い馬を「上がり最速馬」とか「上がり3F1位」などと呼び、新聞やネット出馬表でも色付けして目立つようにしていたりします。
上がり3Fのタイムが速いと注目される理由は、瞬発力のある馬だと言う証拠の1つだからですね。
なので「前走で上がり最速だった馬は、今回も好走するのでは無いか?」という思惑から、競馬予想で重宝される予想ファクター(項目)になっています。
最強牝馬とも呼ばれるアーモンドアイですが、同馬は安田記念は3着に破れました。しかし、ラスト600mのタイムは安田記念出走メンバー中もっとも速かったのです。
そして、次走の天皇賞秋で圧勝。
このようにラスト600mのタイムが速い馬が、後々馬券に絡む事が多いので、前走の上がり最速馬が注目を集めるようになってきました。
オークス馬のラブズオンリーユーはデビュー戦を勝ち、そのデビュー戦は出走メンバー中で上がりタイムは最速でした。続く白菊賞→忘れな草賞→オークスと全て上がり最速で勝ちました。
強い馬を発見するバロメーターの1つに、上がり3Fのタイムは使われるわけですね。
先週のレース結果を調べてみると、全レースの半数以上は「前走で上がりタイムが3位以内だった馬が勝っている」という事実がわかりました。
レース | 東京 | 京都 |
---|---|---|
1 | 前走上がり3位 | 前走上がり3位 |
2 | -- | 前走上がり1位 |
3 | 前走上がり3位 | 前走上がり2位 |
4 | 前走上がり3位 | -- |
5 | -- | 前走上がり3位 |
6 | 前走上がり2位 | 前走上がり3位 |
7 | -- | 前走上がり2位 |
8 | 前走上がり2位 | -- |
9 | -- | 前走上がり2位 |
10 | 前走上がり1位 | -- |
11 | -- | 前走上がり3位 |
12 | 前走上がり2位 | -- |
さらに前走上がり3位以内の馬が勝たなかったレース(上記表で--のレース)の勝ち馬も、殆どの場合は近走で上がり3位以内のパフォーマンスを見せている馬が占めてたんです。
ひとつ注意して欲しいのは、いくら上がり3Fのタイムが速いと言っても、毎度毎度馬群から大きく離された後方にしかポジションを取れていないような馬では、その上がりタイムの価値は小さいです。
良いポジションにいて、なおかつ速いラストスパートが出来るから馬券に絡めるわけですね。
なぜ上がりタイムではなく上がりタイム順位が重要視されるかと言うと、競馬場や馬場状態が異なるレース同士は、単純なタイム比較には意味が薄い場合が多いからです。
例えば、2月下旬に東京の525mの直線をフル活用し、上がり3Fタイムもかなり速かった馬がいたとします。
それから約1ヶ月後の4月上旬の福島の開幕週に同じ馬が出走したとします。しかし、福島競馬場の直線距離は292mしかありません。
ラストスパートの殆どが直線になる東京と違い、福島はラストスパートの半分弱はコーナーですから、東京で出せた上がりタイムが福島では出せないわけです。
※コーナーでは馬の走る速度が落ちるため
上図を見て分かるように、福島競馬場の上がり3ハロンは3コーナーの途中からなのに対して、東京競馬場の上がり3ハロンは直線に入る直前であり、加速できる環境に大きな違いが見てとれます。
これは一例で、他にもこういう事例は多々あります。
単純に上がりタイムだけを比較すると、タイムの出やすい環境で走った馬の評価を上げてしまいがちなので、全馬同じ環境で走って相対的に速かったという上がりタイム順位が重要視されるわけです。
では上がりタイム順位の良い馬を買えば当たるのか?と言うと、そう簡単ではありません。
前走・近走の上がりタイム順位が馬券に役立つ理由はわかったと思いますが、実際には同じレースに「前走で上がりタイム順位の良かった馬が複数出走している」ケースも多いわけです。
他の馬がスピードが無くて自分にスピードがあるから強みになるのであって、出走馬の多くがスピードを持っている場合には優位性は薄まってしまいますよね。
JRAの過去5年間の芝コースで行われた全レースを対象に前走の上がり3Fタイム順位別の成績データを調べてみると、面白い事がわかりました。
前走3F順位 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1位 | 12.5% | 23.4% | 33.1% |
2位 | 11.0% | 20.7% | 30.5% |
3位 | 9.3% | 18.5% | 27.6% |
確かに前走のレースで他馬よりも上がり3Fを速く走れた馬の方が次走の勝率は高いのです。これが前走で上がり3Fタイムが出走メンバー中6位以下とかになると勝率4.9%に落ちてしまいます。
ただ、上がり3Fタイムの順位が前走のメンバー中1位なのか2位なのか3位なのか…というあたりの差は意外と小さく、それほど大きな違いにつながっているようには見えません。
それに上がり3Fが前走メンバー中最速だった馬の単勝馬券を買い続けても、単勝回収率は70%と若干割りに合わない回収率にしかなりません。
いくら有利でもそれが競馬ファンに広く認識されてしまってオッズに織り込み済みという事でしょう。
競馬は他人と同じ馬券を買っていても儲かりません。沢山の人が外れいているレースで的中させ、沢山の人が当てているレースでは参加していない、これが理想なのです。
つまり、上がり3Fのタイムを自分が見てどう判断するか?ではなく、他の人はこの数値をどう評価するだろうか?と言う視点を持つことが重要だと言う事ですね。
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