最終更新日:2019/11/05
こんにちは、うまめし.com 競馬必勝法の北村です。
地方競馬に血統なんか関係ないんじゃないの?と言う人が時々いますが、関係ある場合もあるし、まるで関係ない場合もあります。詳しく解説していきましょう。
種牡馬になれる馬というのは現役時代に良い成績を残したから種牡馬になれていて、その馬から良い遺伝子をちゃんと受け継いだ産駒はJRAの賞金水準の高いレースに出られます。
なので南関東以外の地方競馬に流れつく馬は、親の良い部分が出なかった馬や、能力は引き継いでてもピークを過ぎて衰えつつある高齢馬が殆ど。
しかも地方競馬で最も底辺のクラスであるCクラスに出走しているような馬は、いかなる血統であったとしてもほぼ関係ないんですよ。
どの馬も親の良い部分を殆ど引き継いでいないか、衰えているわけですから。
基本的に短距離適性の高かった馬の産駒は短距離に適した身体特徴を持ちやすいし、現役時代に長距離適性の高かった馬の産駒は長距離が得意な点が遺伝する事が多いです。
地方競馬は特に下級条件だと長距離のレース自体が少なくて、必然的に短距離に長けた馬が上のクラスに上がって行きやすいわけですよ。
JRAで通用するほどでは無いけど、ちょっとスピードあるよ!ぐらいの馬は地方競馬だと活路がありますね。
逆にいくらスタミナがあっても、スピードが絶望的だと地方競馬ですら通用しません。
南関東競馬の場合、2012年〜2019年までの8年間の内、7年はサウスヴィグラスがリーディングサイアー(種牡馬成績の順位)1位という状況でした。
それに次いでゴールドアリュールの産駒がそれに匹敵するぐらい活躍していますね。つまり、これらの産駒は南関東競馬において適性があるという事。
なので地方競馬だからと言って血統的な背景が全く関係無いとは言い切れないわけです。
高知競馬の過去10年間の種牡馬データを見てみると、もっとも勝利数が多いのはクロフネ産駒。勝利数では劣るものの、サウスヴィグラス産駒の勝率もかなり高い水準にあると言えます。
これをC3クラスに限定して見てみると、やはりもっとも多く勝っているのはクロフネ産駒。これって実はちょっと面白い傾向なんですよ。
クロフネは現役時代にダート最強と言われるほどだったのですが、クロフネ産駒はスタートがモッサリした馬が多いんですよね。
なので、JRAや南関東ではクロフネ産駒は存在感が薄いものの、高知のC3クラスでは他の馬もスタートは下手なので父馬の良い部分が活かせているという事になります。
上記の事から、地方競馬ではあまり血統について考えすぎる必要はありませんが、全くの無関係ではないという事が結論として言えるでしょうね。
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