三連単マルチとはフォーメーションとの違いと使い分け

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うまめし.com 競馬必勝法の北村です。

競馬の三連単は上位3頭の馬番を順番通りに当てる馬券ですが、このページではマルチとは何か?フォーメーションとは何か?マルチとフォーメーションはどう違い、実践的な使い分け方についても解説します。

このページの内容

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では以下で順番に解説していきます。

三連単マルチとは

三連単マルチは「順番違いの組み合わせも買う」事で、主に1頭軸ながし・2頭軸ながしで使われる手法です。

仮に以下のような三連単2頭軸ながしを買った場合…

1−2−3
1−2−4

その場合、馬券が的中するのは1→2→31→2→4の順番でゴールに入線した場合だけ。

もし2→1→3の順番でレースが決着したら外れなんですが、1も2も3も買っているのに、順番がちょっと違っただけで外れになるのは悔しい!というケースもあると思います。

でもマルチで買っておけば、順番違いもカバーできます。

【マルチの買い目】
1-2-3 1-2-4 1-3-2 1-4-2
2-1-3 2-1-4 2-3-1 2-4-1
3-1-2 3-2-1 4-1-2 1-2-1

上記の12通りの馬券を購入する事になるので、順番の違いで悔しい思いをする事が無いと言う訳です。ただ当然ですが買い目が6倍に増えるので注意。

三連マルチは、三連を用いて三連を再現する事のできる買い方という事ですね。

三連複:1⇔2⇔3
三連単:1→2→3マルチ

じゃあ三連買えば良いんじゃないの?と思うかも知れませんが、三連には思わぬ高配当の組み合わせが混じっていたりするので、あわよくば…と、それを期待してあえて三連マルチを買う人もいるようです。

マルチとボックスの違い

一瞬「ボックスと何が違うの?」と思ってしまいそうですが、ボックスは選んだ馬の「全ての組み合わせ」を買う買い方。選んだのが3頭の場合はマルチでもボックスでも同じなんですが4頭以上になると違ってきます。

1ー2ー3の場合…

マルチ
1→2→3 2→3→1
1→3→2 3→1→2
2→1→3 3→2→1

ボックス
1→2→3 2→3→1
1→3→2 3→1→2
2→1→3 3→2→1

1ー2ー3・1ー2ー4の場合…

マルチ
1→2→3 3→1→2
1→2→4 3→1→4
1→3→2 3→2→1
1→3→4 3→2→4
1→4→2 3→4→1
1→4→3 3→4→2
2→1→3 4→1→2
2→1→4 4→1→3
2→3→1 4→2→1
2→3→4 4→2→3
2→4→1 4→3→1
2→4→3 4→3→2

ボックス
1→2→3 3→1→2
1→2→4 3→1→4
1→3→2 3→2→1
1→3→4 3→2→4
1→4→2 3→4→1
1→4→3 3→4→2
2→1→3 4→1→2
2→1→4 4→1→3
2→3→1 4→2→1
2→3→4 4→2→3
2→4→1 4→3→1
2→4→3 4→3→2

ごらんのようにマルチの場合は1番と2番が同時に3着以内に入らない組み合わせはカバーできませんが、ボックスだと1-3-4でも当たりになります。

マルチはあくまで123と124の順番違いのみカバーして、ボックスは選んだ馬番号全てをカバーし、組み合わせ数は4頭ボックスで24点になります。

解説:競馬ボックス何通り?&計算式

三連単フォーメーションとは

三連単フォーメーションは例えば1着の候補を2頭、2着の候補を3頭、3着の候補を4頭と言った感じに好きな頭数だけ買える方法です。

三連単ながしのように軸馬は1頭だけという縛りはありません。

 軸1頭ながしの場合
・1頭目が1頭だけしか選べない
・2頭目と3頭目は同じ馬しか選べない

 軸2頭ながしの場合
・1頭目と2頭目は1頭ずつしか選べない
・3頭目は好きなように選べる

 フォーメーションの場合
・1頭目を何頭でも選べる
・2頭目を何頭でも選べる
・3頭目を何頭でも選べる

フォーメーション方式で買えば、本来だとながしで何回かに分けて購入していた馬券が一度に買えます。

 ながしの場合
【1枚目】
・1頭目:1
・2頭目:2 3 4 5
・3頭目:2 3 4 5

【2枚目】
・1頭目:9
・2頭目:2 3 4 5
・3頭目:2 3 4 5

 フォーメーションなら…
【1枚目】
・1頭目:1 9
・2頭目:2 3 4 5
・3頭目:2 3 4 5
 スッキリ!

ほかにも…

 ながしの場合
【1枚目】
・1頭目:1
・2頭目:2 3 4 5
・3頭目:2 3 4 5

【2枚目】
・1頭目:1
・2頭目:6
・3頭目:2 3 4 5

 フォーメーションなら…
【1枚目】
・1頭目:1
・2頭目:2 3 4 5 6
・3頭目:2 3 4 5
 スッキリ!

予想に合わせ柔軟に

例えば1番は1着か2着に間違いなく来るだろう、そして2番は1番とほぼ互角だが展開が向かなければ着外もありえる、3番も2着までなら十分可能性があるし、 4番5番の2頭は1番から3番の馬を押しのけて2着には来れないだろうが、3着争いになりそうだ…と予想したとします。

フォーメーションのマークカードの1着候補に1番と2番、2着候補に1番と2番と3番、3着候補に3番と4番と5番をマークすればOKです。

 フォーメーション
・1頭目:1 2
・2頭目:1 2 3
・3頭目:3 4 5

【フォーメーションの買い目】
1-2-3 1-2-4 1-2-5 1-3-4 1-3-5
2-1-3 2-1-4 2-1-5 2-3-4 2-3-5

全部で5頭の馬が買い目に入っていますが、ボックスなら60点買いになるところを、フォーメーションなら10点。 自分にとっては的中確率が低いと思われる買い目をカットして、少ない点数に絞る事ができます。

三連単マルチとフォーメーションの違い

マルチとフォーメーションは全く違います。マルチは三連単ながしの「順番違いを買う方法」であり、フォーメーションは「複数の三連単ながしを1つにまとめる方法」です。

三連単フォーメーションマルチとは

ここまで読み進めると、では三連単フォーメーションのマルチは無いのか?と思うかも知れませんが、ありません。またフォーメーションマルチってボックスと同じでは?と言う人がいますが、少し違います。

 フォーメーション
・1頭目:2 3
・2頭目:2 3 4
・3頭目:2 3 4 5 6

上記のようなフォーメーションの場合、マルチにできたとしても6→4→3は買えますが、6→5→4は買えません。ボックスなら関わる数字全部の組み合わせが買えますね。

4⇔5⇔6
3⇔5⇔6
2⇔5⇔6

フォーメーションマルチがマークカードに実装されていたとしたら、ボックス60点から上記の18パターンが削減できるという事ですね。

しかし、これを書いている時点ではフォーメーションマルチは実装されていないので、どうしてもというならマークカードを6枚書く必要があります。

ただ、そこまで手間をかけるメリットがあるかというと疑問ですね。

初心者の人にありがちですが、上位に来た馬番全部買ってるのに、当たりの組み合わせだけ無い!…と言って泣く姿が目に浮かびます。

それならば簡単に三連のボックスで狙った全馬をカバーして的中は確保しておき、この高配当で来た時だけは逃したくない!という組み合わせだけを個別で三連購入した方が良いと思います。

上位馬全部買ってるのに当たりの組み合わせだけ抜けてる!という事も防げるし、こんな高配当で決まるなんて!なんで三連単で買わなかったんだ!という事態も両方防げます。

ただ、

 フォーメーション
・1頭目:2 3
・2頭目:2 3 4
・3頭目:全

みたいに3頭目が多くて関係馬全部の三連ボックスなんて買えないよ!という場合は、こればっかりは現状だとマークカード6枚書かないと仕方がありませんね。

 ワイドボックス
 2 3 4

なんかもオッズ次第では解決策になりえるかも知れません。

マルチとフォーメーションの使い分け

マルチは三連単ながしの「順番違いを買う方法」であり、フォーメーションは「複数の三連単ながしを1つにまとめる方法」だという事はわかったと思うので、これらの使い分けについて話していきましょう。

マルチは順番違いを買うという性質から、僅差の混戦向き。

オーシャンステークス2017

3連単マルチ向きの展開

軸馬が確実に勝ちそうというよりは「3着以内は堅い」タイプであって、しかし他の馬も強い…という時にはマルチの順不同が効く。

一方でフォーメーション向きなのは2着混戦・3着混戦模様の場合。

キーンランドカップ2018

3連単フォーメーション向きの展開

軸馬は1着が堅そうで、2着3着は何頭かの有力候補がいて、人気薄にも3着なら来れそうな馬が多い…そんなレースはフォーメーションの方が適していると言えます。

要するにレース前に「このレースはゴール前でどの様な馬群の隊列になっているか?」と言う事が見えていないと、 マルチを選んで良いものか、フォーメーションを選んで良いものかは判断出来ないと言う事です。

ところで、もう競馬で必ず儲かる買い方の記事は読みましたか?まだなら人生損してるので、早く読んだ方が良いと思います➡競馬 必ず儲かる買い方

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