競馬倍賭けの考察

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私の経験から学んだ競馬での倍賭けについて考察していきたいと思います。ネット検索では「倍掛け」と検索される事が多いですが、正しくは「倍賭け」です。

倍賭けイメージ

元々はカジノにあるルーレットの赤黒のような、2分の1の確率で当たる種目によく使われる賭け方なのですが、これを競馬の単勝馬券などに応用している人もいます。

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もくじ

倍賭けとは

競馬初心者のために、倍賭けについて簡単に説明しておきます。倍賭けとは例えば100円馬券を買って外れたら、次は200円馬券を買い、また外れたら400円…という感じで当たるまで賭け金を倍々に賭けていく賭け方です。

この買い方をしていれば、的中時にオッズが2.0倍以上であれば、たとえ10回中1回しか馬券が当たらなくてもプラス収支にできます。基本的には当たった時点で勝ち逃げするのがセオリーですね。

ちなみにこういう賭け金を増額していく賭け方全般を「追い上げ」とか「マーチンゲールの法則」と呼びます。

負けた時、負けた額の2倍の額を更に賭けて続行をするのが倍賭け、勝って2倍になったお金を、そのまま次の勝負に注ぎ込むのが倍プッシュ。これはダブルアップとも呼ばれていますね。

追い上げ法には倍賭けの他にもマーチンゲールの発展系で「モンテカルロ法」とか「馬法の方程式」や「金丸法」などの手法もあるんですよ。

単勝1番人気に倍賭け検証

先程も言ったように、倍賭けの場合には的中時のオッズが2倍以上あれば何勝何敗であっても利益が出るのですが、逆に的中時に2倍未満のオッズだと損してしまいます。

競馬の単勝馬券では1番人気の馬の単勝を買い続けると、平均的には2倍強のオッズになる事が多いので、単勝1番人気の倍賭けはわりと知られた方法なんですよ。

ただ、実際には単勝1番人気の馬が1.5倍だったり、または3.2倍だったりとオッズが小さすぎたり大きすぎたりするので、そこで賭け金をちょっと調節してあげる必要があります。

そうする事でどんな結果になるかは競馬 単勝 1番人気 追い上げ 検証に詳しく書いているので、興味があったら読んでみてください。

大体中央競馬の単勝1番人気の勝率は競馬 単勝 人気別 勝率 連対率 複勝率 中央地方データにも書いた通り、どこの競馬場でも35%くらいなので、大体3レースに1回ぐらいの割合で当たります。

ただこれは割合であって、2回外れたら次の3回目は絶対当たるという意味ではありません。結構連敗してしまう事も多いんですよ。丸1日全12レースで1番人気が勝たないという事も年に数回ありますからね。

私の経験では単勝1番人気に賭けたくても、締め切り1分前で3.1倍ぐらいでオッズが全く同じ馬が2頭いて、どちらが1番人気になるのかわからないケースがよくありました。

とりあえずどちらかに賭けてみると、賭けなかった方の馬が最終的には2.9倍とかの1番人気になって、なおかつその1番人気が勝ってしまったりするわけです。人気割れしているレースは結構人気順の入れ替わりが激しいので困ります。

人気割れの単勝オッズ

自分は1番人気に賭けたつもりが2番人気であり、しかも結果としては1番人気が勝っているわけですから、単勝1番人気に賭け続けるというのは簡単ではありません。

そこで対策として考えられたのは単勝1番人気の変わりに新聞の◎印の馬を買うとか、日刊コンピ指数1位の馬を買うという方法で、これらはオッズや人気順のように変動しないというメリットがありますが、情報を得るのに若干のコストがかかります。

最大の問題は賭け金で、仮に100円からスタートしたとして、倍賭けが12レース連続で外れた場合には損失額は40万9500円になり、翌日の1レースには40万9600円の賭け金が必要で、それも外れてしまえば損失額は80万円以上となってしまいます。

実際、単勝1番人気が30レースぐらい出現しない事も珍しくなく、倍賭け法を実践するにはかなりの資金力が必要となるため「金持ちの必勝法」なんて呼ばれたりしてます。

賭け金が膨らまない工夫・損切り

先程も言ったように、倍賭けなどの追い上げ法の最大のネックは不的中が続くと賭け金が増えすぎて、最終的には必要な賭け金を用意できず資金が尽きてしまう「パンク」が起きる事なんですよ。

なので、多くの人はどうにか賭け金の増加を押さえられないか?と様々な工夫をしてきました。その中の1つが損切りです。

100円→200円→…→3200円→6400円と賭け金が増えてきたら、その次に12800円賭けて勝負を続行するのではなく、一旦仕切り直してもう1度100円から再スタートしたり、400円ぐらいから再スタートする方法です。

損切りについてはマーチンゲール損切り最強のタイミングにて検証しているので、興味がある人は読んでみてください。

簡単に結論だけ言うと、損切りして仕切りなおしたとしても、損金を回収しきる前に次の損切りを行う必要が出てきて、結局はジリ貧になってしまい、実践する意味はありません。

損切りと言うと聞こえは良いのですが、小資金の人にとっては「パンク」と同義なんですよね。10万円ある人にとっては1万円損で仕切り直すのは損切りと表現出来ますが、1万円しか持っていない人にとっては1万円損での仕切り直しはパンクです。

ウェイトの効果

不的中が続けば続くほど賭け金が増大しますから、できるだけ賭け金が増大しないためには連敗しない事が重要になります。そこで考えられた対策が「ウェイト」です。

ウェイトとは「単勝1番人気が1回勝たないのを待つ」というやり方で、簡単にいうと「レースの見送り」という事です。

例えば10連敗したら終わりの資金量だった場合、1回ウェイトを行う事で実際には11連敗まで耐えられるという事になります。

回数 結果 フル参加 ウェイト
1 外れ 100 0
2 外れ 200 100
3 外れ 400 200
4 外れ 800 400
5 外れ 1600 800
6 外れ 3200 1600
7 外れ 6400 3200
8 外れ 12800 6400
9 外れ 25600 12800
10 外れ 51200 25600
11 的中 102400 51200

しかし、この方法も結局見送ったレースが当たる事もあるので損失の機会を見送れるのと同時に、儲けの機会も見送る事になり、参加数が減るだけの話しでパンクを防ぐ根本的な解決策にはなりません。

パンクしない資金マネジメント・均等買い・追い下げ

結局、倍賭けに代表される追い上げやマーチンゲール法は以下の3つの問題点が絶対に解決出来ないので、長期間利益を出し続ける事は出来ません。

連敗を防ぐ方法が存在しないので、現実問題として賭け金に使う資金が足りなくなります。そして、なんとかお金を工面できたとしても、やがて賭け金が膨らみすぎて自分自身の賭け金でオッズが低下してしまいます。

均等買い・追い下げ

結局賭け金に対するマネジメントだけで利益を出す事は出来ません。なので賭け金は毎レース同額の均等買いするのがベストなんですよ。

もっと言えば総資金に対する何パーセントという感じで、資金が増えたら賭け金も増やし、資金が目減りしている時には賭け金も減らす(追い下げ)が最も効率が良いわけです。

ちょっと考えてみれば当たり前の事ですが、馬券が不調な時に賭け金を上げるなんて危険に決まってるじゃありませんか。なので馬券が不調な時には賭け金が減り、馬券が好調な時に賭け金が増える賭け方が一番効率が良いのです。

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