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うまめし.com 競馬必勝法の北村です。
競馬のダートコースは、雨が降って重馬場、不良馬場と水分含有率が上がって来ると、時計(走破タイム)が速くなる特徴があるのはご存知かも知れません。
馬場状態 | 良馬場との比較 |
---|---|
やや重 | 約1秒ほど早くなる場合が多い |
重 | 約1.5秒ほど早くなる場合が多い |
不良 | 約2秒ほど早くなる場合が多い |
※芝の場合は逆に重馬場になるほどタイムは遅くなる。
さて、ではダートコースの場合は良馬場の先行有利の状態から、雨が降る事によって有利不利に何か変化が起きるかと言うと、実はそれほど変化がおきません。
実際に統計を取ってみるとわかりますが、芝コースの場合は馬場が重いと1番人気の勝率が悪くなりますが、ダートではそのような傾向はありません。
でも個々の馬に目を向けると雨粒が顔に当たる事や泥水を被る事を極端に嫌がって戦意喪失する馬もいます。馬場って脚元の問題かと思いきや実は顔面の問題だったりもするわけですよ。
あとタイムが全体的に早くなるという事は、スピードがない馬では湿って固くなったダートコースの方がバテやすい場合もあったり、スタミナやパワーが物足りない馬は湿った馬場の方が楽に走れたりもします。
いわゆる「どろんこ馬場」とか「田んぼ」などと呼ばれるような水溜りになってしまっているような不良馬場の場合、これは競走能力にかなり大きな影響を与えます。
ダートの砂がちょっと湿っている程度なら、かえって走りやすいとも言えますが、そこまでグチャグチャの馬場になると言ってみれば浅い川を渡っているような状態になります。
子供のころの水遊びを思い出して欲しいのですが、くるぶしぐらいまで水に浸かってしまうと、かなり走りづらくなりますが、それと似たような状態になるわけです。
大抵競馬新聞の馬柱なんかを見れば「ダ重0007」みたいな欄があって、あぁこの馬は7回も重馬場を走って1回も馬券の対象になってないじゃないか、と知る事が出来ます。(左から1着回数・2着回数・3着回数・4着以下回数を示しています)
反対に「ダ重3201」とかだと、6回も重馬場で走って馬券圏内から外れたのはたった1回だから、重馬場を苦にしないタイプなんじゃないか、などと推測出来ますね。
ただ、注意して欲しいのは、たまたま強いメンバーと戦った時に重馬場になってしまっていただけ、と言うケースもあったり、反対に重馬場だった時は相手が弱メン揃いだっただけ、と言う事もあるので過去の成績は要チェックです。
他にも休養明けの馬は凡走率が高いので、いくら重馬場を得意としていても、馬場状態とは無関係に凡走してしまう可能性も高いです。
また、未勝利時代にしか重馬場を経験していなくて、現在が1000万条件にいるような馬だったりすると、重馬場の成績が良くてもそれは「未勝利クラスだったから通用できただけ」の可能性がある事も考慮した方が良いです。
あとは短距離を走っていた馬がずっと1200mを使ってたのに、急に1800mを使って来た場合なんかも馬場状態とは別の距離適性面で負ける場合もありますよね。その逆の距離短縮も然り。
重馬場成績欄は重馬場だけが勝敗の原因とは限らないという点には気を付けてください。
仮に重馬場・不良馬場が得意だと判断した馬がいたとしても、その馬の馬券を買えば勝てるかと言うと、そう簡単ではありません。
昔ラブミーチャンという強いダート牝馬がいたんですが、この馬のダートの生涯成績を見てください。
状態 | 良 | やや | 重 | 不良 |
---|---|---|---|---|
勝率 | 41% | 40% | 100% | 67% |
回収率 | 105% | 392% | 346% | 77% |
確かに勝率は重馬場・不良馬場の方が高いのですが、単勝馬券の回収率となると良馬場・やや重馬場の方が高くなっています。
※回収率=馬券でどれだけ儲かったか、または損をしたかを表すパーセンテージ
つまり、良馬場の方が成績自体が悪くても、馬券的にはむしろ良馬場を狙った方が正解というケースが多々あるという事で、そういうパターンを利用して競馬で儲ける詳しい方法はこちらで公開してるので、よかったら参考にしてみてください。
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