牝馬牡馬どっちが速い?違いと能力差【オスメス強さ】

最終更新日:2020/05/20

こんにちは、うまめし.com 競馬必勝法の北村です。

競走馬にも当然オスとメスがいて、オスを牡馬(ぼば)と読み、メスを牝馬(ひんば)と読み、気性が荒い牡馬を去勢して生殖能力を失わせたセン馬というのもあります。

では馬券的に牡馬と牝馬ではどちらが競走能力が高く狙い目なのか?また、競走馬にはオスとメスでどのような違いがあるのか?そこらへんを今回のテーマとして話していきたいと思います。

重賞1番人気なら同等

過去5年間の重賞データ(牝馬限定戦を除く)によると、1番人気馬の勝率などの成績は牡馬でも牝馬でも大きな違いはありませんでした。

しかし2番人気以下になると牝馬の劣勢が顕著でした。

牝馬は牡馬よりも負担重量が2kg軽く設定されているにも関わらず、この程度の成績になるという事は、やはり競走馬としての能力は牡馬の方が高いのでは無いか?と考えるのが普通です。

人間で考えても男性の方が身体能力は高い場合が多いです。もちろん女性でもトップクラスで活躍しているアスリートの方も沢山いますが、あくまで平均値で考えてみた場合ですね。

ちなみに競馬の格言に「夏は牝馬を狙え」というのがあるのですが、それを夏競馬は牝馬がなぜ強いのかデータで格言を検証でデータを使って検証しているので、良かったら参考にしてみてください。

牡馬と牝馬に能力差が無いという意見も

最近一部では競走馬に性差、つまり牡馬と牝馬では差は無いのではないか?という意見もあるようです。高野友和調教師の言葉を次に引用します。

ジャパンCのショウナンパンドラの追い切りの後に「草食動物は肉食動物から逃げるために走る。牝馬がスピードで劣っていたら、牝馬ばかりが狙われ、子孫を残せない」と“持論”を展開した。近年の“牝馬優位のナゾ”に迫る一言。レースでもラストインパクト、ラブリーデイなど、有力牡馬の追撃を抑えて優勝。

一見一理あるように思える言葉ではあるのですが、突出した一部の牝馬と、平均クラスの牡馬を比べて「牡牝に能力差は無い」と言ってもやや説得力に欠けるような気もしないではありません。

それに人間だって危険が迫れば走って逃げるわけですが、女性の方が脚が速いとは思えませんし…

それなら昔から斤量軽い牝馬がもっとたくさん勝ってたんじゃないの?

…という声もあり、確かにその通りだとも思います。

現にクラシック三冠を達成した、

全て牡馬ですし。

牝馬三冠を達成したのは以下の4頭ですが、

この4頭が牡馬の三冠を達成した7頭に競走能力で優るかと言われると…ちょっと疑問符がつきます。

牡馬の方が強いと思う

過去5年間の重賞データを見ると、私には牡馬と牝馬で競走能力に差があるように見えます。詳しくデータを精査してみると、面白い事がわかりました。

芝とダートで分けてみると、パワーの必要なダート、瞬発力の必要な芝短距離、スタミナが必要な芝長距離で牝馬の劣勢が目立ちました。

牝馬は馬券的に消し?

重賞でのデータを見る限りでは牡馬に軍配が上がりますが、未勝利戦や1勝〜3勝クラス・オープン特別などの下級条件になると、状況は違って来ると思います。

なぜならここまでは強い牡馬と強い牝馬での比較でしたが、平均的な牡馬と、ちょっと強めの牝馬であれば、能力は互角です。

ただデータを見た限りでは、特にパワーとスタミナに関しては、牝馬よりも牡馬の方が突出して強くなる馬の割合が多いという事です。

夏は牝馬の理由

昔からある競馬の格言「夏は牝馬」ですが、上記の考察を踏まえてみると、

このような理由で「牝馬の活躍が目につく」ようになっていると考えれば合点がいきます。牝馬は暑さに強い…みたいな説は、少々怪しいかなと私は疑っています。

結論として、同程度の能力の馬ならば「牝馬だから」という理由だけで切るのは間違いですね。

牝馬限定路線で名前が売れて来た馬が、初めて牡馬と対決する時に、牝馬限定戦の成績を過剰評価せず、少し疑ってみようかな…と考えてみると、馬券成績につながりそうです。

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牝馬が勝ちすぎる事のジレンマ

少し余談になりますが、馬産の業界に限って言うと、あまり強い牝馬が多数出てくると困ります。

というのも競馬の業界は強い牡馬の種付け料が馬の所有者としては美味しい収入源になっているのですが、牝馬ばかりが活躍するようになると高額な種付け料を徴収出来なくなるような事態も考えられます。

ちなみにオルフェーヴルの初年度種付け料は1頭につき600万円です。そして1年で200頭ぐらいの種付けをこなすので12億円の収入、これが毎年毎年入って来るわけですよ。

※オルフェーヴルの現役時代の生涯獲得賞金13億円

日本の競馬関係者がリスクのある凱旋門賞を目指すのは、単に賞金だけでなく、世界からも種牡馬としてのオファーを得られる大きなビジネスチャンスにもつながるからです。

牝馬が子孫を残せるのは1年に1頭だけ。牡馬は何十頭・何百頭と残せます。その産まれた産駒からさらに活躍馬が出れば種牡馬になって収益はさらに加速していきます。

牝馬のハープスターは凱旋門賞6着でしたが、もし凱旋門賞を勝っていても、ハープスターに種付けさせてやるから12億円払え…これではビジネスとして成り立たないわけですよ。

なので競馬業界としては「強い牡馬をつくりだす」という事が重要なんです。

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