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競馬必勝法にはモンテカルロ法(モンテカルロの法則・モンテカルロ方式)と呼ばれる賭け方があって、語源は勝ちすぎてモナコにあるモンテカルロのカジノを潰した事から名付けられたとの逸話がありますが、多分それは話に尾ヒレが付いた嘘だと思います。
モンテカルロ法は的中時のオッズが3倍以上つかないとダメなので、単勝2番人気あたりがよくターゲットとして知られていますが、今回は複勝ではどうなるのか?というあたりを探ってみたいと思います。
モンテカルロなんか聞いた事もない!という人のために簡単に説明すると、要は賭け金を少なく賭けたり、多く賭けたりして馬券不的中時の損失と馬券的中時の利益のバランスを最適化する事によりプラス収支を得ようという競馬必勝法です。
まず勘違いしている人が多いのでモンテカルロ法についてきっちり説明しておきたいのですが、時々いるのが「あ、モンテカルロ法ね、あの倍々に賭けて行くやつ…」違います、それはマーチンゲールの法則であってモンテカルロとは別の賭け方です。
モンテカルロ法はそうではなく、数列を使ってそれを増やしたり減らしたりして賭け金を決定します。まずスタート時点では123の数列を使用します。
123
この数列の一番最初の数字と、最後の数字を足した数が賭け金の基準となります。上記の場合は1と3を足して4なので、400円からスタートします。必ずしも400円でなくても良いのですが、数列の1=100円の設定で解説します。
2016年8月6日(土)の新潟競馬のデータを使用して検証してみましょう。スタートの数列はこちら。
123
複勝で3倍以上になりそうな買い目は新潟競馬1Rだと11番アルゴロオジエ[4.0-22.8]ですね、賭け金は400円になります。結果は9着で不的中。
収支 ▲400円
不的中の場合には数列が伸びます。
1234
なので2Rの賭け金は500円になります。2Rで複勝3倍以上付きそうなのは12番ジョリー[3.0-4.7]で結果は8着で不的中。
収支 ▲900円
不的中なのでまた数列が伸びます。
12345
続く3Rでは賭け金は600円に増え、複勝3倍以上付く2番サンデリアーナ[3.2-5.7]が4着で不的中。
収支 ▲1,500円
不的中なのでまた数列が伸びます。
123456
4Rでは賭け金は700円、4番ドクタールキア[3.7-5.9]が最下位で不的中。
収支 ▲2,200円
不的中なのでまた数列が伸びます。
1234567
5Rでは賭け金は800円、3番ウィズネイチャー[3.4-5.6]が7着で不的中。
収支 ▲3,000円
不的中なのでまた数列が伸びます。
12345678
6Rでは賭け金900円、2番マイネルラザンツ[3.9-6.6]が13着で不的中。
収支 ▲3,900円
不的中なのでまた数列が伸びます。
123456789
7Rでは賭け金1000円、7番レーヴドミカ[5.5-8.7]が2着で的中。配当金は680円なので6800円の払い戻し。
収支 +1,900円
的中した場合は数列は最初の2つと後ろの2つを削ります。
34567
つまり次の8Rでも賭け金は1000円を賭けるわけですね。ただ、収支がプラスになった場合と数列が1つかゼロになったらそこで終了ですので、今回のシミュレーションはこれで終わります。
一見数列だなんだと面倒臭そうで複雑に見えるのですが、要は400円からスタートして不的中なら100円増やし、当たった時は据え置き、収支がプラスになったら終了という事を数列を用いて視覚化しているだけの話です。
今回は実際の複勝オッズを使用して、複勝オッズの下限値が3倍を超えた馬の中で最も複勝オッズの低い馬を購入ターゲットとして選択しました。
もしこのまま賭けを継続していたらどうなっていたかは下の表をご覧ください。
レース | 馬名 | オッズ | 着順 |
---|---|---|---|
8 | パシオンシャンス | 9.2-14.4 | 6着 |
9 | ニーマルキング | 4.3-7.0 | 中止 |
10 | コスモメリー | 3.2-4.8 | 13着 |
11 | モンテネオ | 3.7-6.1 | 15着 |
12 | レッツゴースター | 3.0-4.1 | 3着 |
数列は12R発走時点で以下の通り。
3456789,10,11
12Rで1400円の賭け金が3.4倍になったので総トータルでの収支は以下の通り。
収支 +660円
当たったので数列は最初と最後の2つずつを削って以下の通り。
56789
せっかく賭けを続けてもプラス分が目減りしただけの結果になりました。
それに今回の検証で感じた事ですが、やはり複勝オッズの下限が3倍以上の馬ってかなり弱い馬が多いですよね。何度か最下位になってますし。
やっぱりモンテカルロ法は一番最初にも言いましたが複勝には不向き。
例えば最初の400円から500円に賭け金が増えるのは元の400円から見ると1.25倍も賭け金が増加しています。しかし、例えば賭け金が3000円ぐらいまで膨らんで、そこから3100円に賭け金が増えても増加率は3.3%に過ぎません。
モンテカルロ法の賭け方の本質は「不的中時に賭け金を少なく、的中時に賭け金を多く」する事なんですが、こうして長期戦になると賭け金増加時のインパクトが弱まるため、ほぼ均等買いをしているのと変わらない状態になってしまいます。
つまり、さっさと短期間でケリをつけるか、ある程度の金額まで賭け金が膨らんだら仕切りなおして今度は4000円スタートの1000円ずつアップ…みたいに増額時のインパクトを上げてやる必要があるわけです。
マーチンゲールや追い上げと違って、賭け金の上昇が緩やかなのがモンテカルロの売りだったはずなのに、どっちにしても賭け金を急激に上げた瞬間のレースが当たらないと利益にはならない競馬必勝法なんですよ。
要するに、結局は賭け金は固定の均等買いで、回収率100%を超えられるような予想法が確立されていないと、賭け方をどういじくっても勝てません。
ではどうやって均等買いで回収率100%を超えるような予想法を身につければ良いかと言うと、うまめし.com 競馬必勝法で競馬教科書を入手して学べばOKです。
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