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競馬のオッズ(倍率)は、主催者が適当に決めているのでは無く、競馬ファンの馬券の購入金額によって計算されて決定します。なので馬券締め切りまでオッズが上がったり下がったりするわけです。
1頭も同着にならなかった場合の単勝・枠連・馬連・馬単・三連複・三連単のような的中が1つだけの馬券の場合は、以下の計算式でオッズ・倍率を求める事ができます。
倍率 = (全ての馬の総票数 × 払戻率) ÷ 勝ち馬の馬券の票数
上記の計算で倍率がわかり、それを100倍して10円未満の金額を切り捨てたものが配当金。
例えば以下のような5頭立てのレースがあったとして、各馬の単勝が100円ずつ買われていた場合…
馬番1 | 馬番2 | 馬番3 | 馬番4 | 馬番5 |
---|---|---|---|---|
100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
仮に1番の馬が1着になったとすると…
馬番1 | ハズレ | ハズレ | ハズレ | ハズレ |
---|---|---|---|---|
100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
まずJRAが全体の20%を取り分として差し引きます。この20%と言うのは単勝の場合で、馬券の式別によってパーセンテージは異なります。
馬番1 | ハズレ | ハズレ | ハズレ | JRA |
---|---|---|---|---|
100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
残った400円を的中票の1で割ると4.0つまり馬番1の単勝はオッズが4.0倍で配当金は400円という事になります。
同着があったり、複勝やワイドのような的中馬券が複数発生する馬券の場合、計算式は以下のようになります。複勝馬券だとして説明します
倍率 =((配当金を計算したい馬の票数 + (馬券の対象にならなかったハズレ馬券の総票数 ÷ 馬券対象の頭数))× 払戻率) ÷ 配当金を計算したい馬の票数
5頭立ての複勝、または単勝同着として考えてみましょう。
馬番1 | 馬番2 | 馬番3 | 馬番4 | 馬番5 |
---|---|---|---|---|
100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
上記のように馬券が売れていて、1番と2番が馬券の対象になったと仮定します。
まず、一番最初に計算するのはハズレ馬券を馬券対象の数で割る事。今回の例だとハズレ馬券の総額300円を、当たりの対象は2頭なので2で割ります。
ワイドや8頭立て以上の複勝なら3で割ります。
馬番1 | 馬番2 | ハズレ |
---|---|---|
100円 | 100円 | 150円 と 150円 |
計算の結果は150円になりますが、そこに当たり馬券のお金と足して250円になります。
馬番1 | 馬番2 |
---|---|
250円 | 250円 |
この250円からJRAが取り分として20%を差し引きます。
馬番1 | 馬番2 |
---|---|
250円 - 50円 | 250円 - 50円 |
すると馬番1の配当原資は200円となり、それを的中票数の1で割ると、馬番1のオッズは2.0倍で配当金は200円という事になります。
馬番1 | 馬番2 |
---|---|
200円÷1 | 200円÷1 |
上記のような計算式で払い戻し金額が決まるので、どんなに高配当の馬券で決着しても主催者であるJRAは基本的に損をしません。
そして倍率が0.9とか1未満になってしまった場合、JRAの場合は110円となりますが、110円にするとJRA側が赤字になってしまう場合は100円元返しになります。
地方競馬の場合は1未満になった時点で100円元返しになります。救済措置はありません。
複勝やワイドで人気薄が3着以内に来ると配当が良くなるのは、人気馬が負ける事により計算の最初にある「ハズレ馬券」の総額が増えるため、結果的に分け前が増えるからです。
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