競馬は数学で勝てるかどうかの考察

うまめし.com 競馬必勝法の北村です。

数学に強い人は競馬(馬券)で良い成績を上げる事ができると考えている人も多いかも知れませんが、結論から言うと数学に強いからと言って競馬で勝てると言うものではありません。

ただ、馬券には色々な数学が関わってきます。

例えば私が以前書いた競馬空気抵抗の考察 風の抵抗とスリップストリームについての実験結果なんかは流体力学という応用数学の分野になります。

他にも2.0倍の馬券が的中する割合を求める場合には、確率論が用いられますし、有利な枠順や出目・人気の傾向をデータで見比べたりするのは統計になります。

意外と意識はしていなくても数学が馬券に活用されているわけですね。

AIは数学のかたまり

近年では競馬予想にAIの仕組みを導入しているケースもありますが、AIのディープラーニングには数学の知識が必須です。

  • 損失関数
  • 微分、積分
  • ベクトル、行列
  • 指数関数、対数関数
  • 多変数関数の微分
  • 確率、統計

など、数学の知識がなければディープラーニングを使いこなす事は難しいわけですが、数学好きな人でなければ、過去に学校で習っていても忘れてしまっている人も多いでしょう。

数学の強さと馬券の強さは別物

馬券を買うにあたって数学が得意である事はマイナスにはならないと思いますが、数学に強いからと言って馬券も強いかというとそうではありません。

なぜかというと数学だけを極めているような人は「競馬という競技、馬券というギャンブルに関して無知」であるケースが少なからずあるからです。

以前、結構名の知れた数学者の人が、以下のような感じの事を言ってました。

競馬は統計上、1番人気の馬が35%ほどの勝率なので、1番人気のオッズが2.9倍を超える時だけ1番人気の馬に賭ければ回収率は100%を超える可能性がある。

内容は少し変えて書きましたが、上記みたいな意味の事です。

しかし、残念ながらオッズが2.9倍を超えるような馬は、他の馬と比べてさほど強さが際立っていないとか、ライバルも強いとか、そういう理由があるからそうなっているわけです。

なので実際に過去5年間の統計データを見てみると、3.0倍以上のオッズがついた1番人気は勝率が22%と1番人気全体の平均よりも減り、回収率は76%と実に平凡です。

それに、締め切り間際に1番人気と2番人気のオッズが逆転してしまうような現象も考慮に入れられていませんし、場合によっては自分の投票行動によってその逆転が起きてしまう可能性だってあるわけですよ。

このように数学の知識だけがあったとしても、それを競馬に応用するだけの「競馬・馬券の知識」が充分に無ければあまり意味がありません。

大数の法則の誤解

これもよく見かける表現なのですが、競馬は控除率が約25%あるのだから、馬券を買う人の回収率は試行回数が増えれば増えるほど75%に収束していくという考え方があります。

確かに競馬ファン全体のお金はJRAなどの主催者にピンハネされて行くので減っていく一方なのですが、必ずしも皆がみんな平均値に収束するわけではありません。

例えばサイコロを6万回振った時に、1の目が出る回数は約1万回になるだろうという事は誰でもわかりますよね。でも10回や20回の試行回数の時には1が全然出てこない場合も考えられますが、試行回数を多く増やせば本来の値に収束するというのは大数の法則です。

この「本来あるべき値に収束」というのが重要で、下手な馬券の買い方をしている人はそれなりの悪い回収率にしか収束しません。

1つ極端な例をあげると、1996年から20年間18番人気の単勝だけを買い続けた場合、試行回数は5千回近くありますが、馬券の回収率は20%しかありません。

なので、大数の法則によって馬券購入者全員がいずれ回収率75%に近付く…というのは一見正しいように見えて、そうとも言えない面もあるって事です。もちろん、その反対に上手く馬券を買っている人は利益が出続けます。

要するに、数学が得意な人は数学が好きなのであって、競馬やギャンブルは別に好きじゃありませんし、競馬好きな人は別に数学に興味がなかったりもするわけで、両方の知識が良い塩梅でバランスを保っていないと的はずれな結論に達しがちです。

数学よりも行動経済学

私が馬券で勝つために重要だと思うのは、数学よりも行動経済学なのではないかと思っています。行動経済学とは何かというと、人間とは合理的に行動するとは限らないという人間の行動パターンについての分野です。

競馬で言うと、ある馬や騎手が好きで、能力的には勝てないかも…と思いつつも、その馬の馬券を買うのは、損得だけを考えた行動であれば合理的とは言えませんよね。でも人間はそういう合理的ではない行動をよく行ってしまうわけです。

そんな中で合理的な馬券だけを厳選して買う事が出来れば、あなたの馬券成績は悪くなるでしょうか、それとも良くなるでしょうか。

ただ、実際には多くの人が自分の買った馬券に納得していて、自分は非合理的な決断を繰り返しているという事に気がついていません。

その結果、オッズには歪みが生まれて競馬必勝法が存在する証拠・競馬で絶対勝つ方法で書いたような、絶対に馬券が当たって絶対に儲かる必勝法が実現できてしまうわけです。

私が馬券で勝ち続けている秘密を公開しているので、興味がある人は私が消す前に急いで読んでみてください。⇒今すぐクリックして秘密のテキストを読む