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芝路線からダートに転向した馬、その中でもダート初戦・初ダート馬について話します。
もくじ
基本・初ダートは軽視するのがセオリー!
通常は上級条件になればなるほど、初ダートでの好走は期待出来ません。なぜかと言うと、やはりそれまで芝を走って来た馬は血統的な背景やその馬自身の体格などから、芝のスピードを生かす競馬の方が向いているだろうと判断されたから芝路線で走ってきたわけです。
それを一転ダートコースのパワー重視の競馬をさせてみても、普通に考えれば上手く行かないのは当然の結果と言えます。競馬初心者の人にはあまりピンと来ない話だと思うのですが、芝コースとダートコースでは全く求められる素質が違います。
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芝はスピード、ダートはスピードも重要ですが、脚の埋もれやすい砂上でもそのスピードを維持できるだけのパワーが必要なんです。
海水浴場で砂がふかふかの所では足を取られて走りづらい経験を思い出せばわかりやすいですね。
芝のコースの場合は蹴った力はほぼそのまま推進力としてスピードに変換されるわけですが、ダートの場合は蹴った力の何割かの力は砂に吸収される形になり、芝と同じスピードにはなりません。
人間に置き換えても同じで、ビーチの妖精と呼ばれた元ビーチバレー選手の浅尾美和さんの例が非常に興味深いので紹介します。
浅尾美和さんは元々学生時代は体育館の床の上でやる普通のバレーボールの選手でした。
バレーボールの試合をTVなどで観たことがあると思いますが、飛んでくるボールに瞬時に反応する俊敏な動きが要求されるスピーディな球技です。
そして、浅尾美和さんは砂の上でプレイするビーチバレーへと転向したわけですが、砂の上では床の上の時のような自分のイメージする動きが全く出来なかったそうです。
そこで彼女は下半身の筋力をつけるトレーニングを行う事で、砂の上でも機敏に動ける能力を身に付けていったわけです。
競馬と同じですね。当然床の上が芝で、ビーチが砂のダートコースです。
著作権や肖像権の関係でここに画像は載せられませんが、ネット検索などで浅尾美和さんのビフォーアフターの体つきを見比べてみると一目瞭然です。
競走馬でもパドックで馬体を見比べると芝馬とダート馬は結構違って、簡単に言うと芝馬はスマートで、ダート馬はマッチョです。
過去に芝のレースしか経験がなく、ダートに路線変更して来る馬が、新聞には「ダートでもやれるはず、大丈夫」みたいな調教師の強気のコメントが載っていたりする事はよくあります。
でも、上記の話でもわかるように芝を走る馬とダートで走る馬とでは求められる体つきがそもそも違うので、新聞を見た後にパドックを見ると、「ウソつけーい!」と思ってしまう事もよくあります。
調教師や助手は馬主の手前、新聞の取材に対して「芝で全然ダメだったけど、ダートでも無理でしょうね」とは立場上言えないものです…。
そんな時に競馬場の指定席エリアで他のお客さんが「うーん、あの馬仕上がっとる」なんて事を言っているのを聞くと、しめしめ、またオイシイ馬券が取れるなぁ…と、ついニヤニヤしてしまうものです。
いかに体調が良かろうと、必要な素質が備わっていないのなら勝てません。
ダートでよく走る馬と言うのはムキムキとした筋肉質な体をしています。ふかふかの砂の上でも苦にせずスピードが出せるだけのパワフルさが馬体から感じ取れるかどうか?そこが見るポイントになってきます。
そんな訳で、特に上級クラスになればなるほど芝路線からのダート転向は成功率が低いのです。
しかし、下級条件では少し事情が違って来ます。特に未勝利戦だと、芝からダートに転向して初戦で勝ち上がる馬も少なくありません。
詳しくは後ほど個別に解説を設けます。
下級条件のクラスでは芝での成績が目安として機能する場合もあります。でも芝でいくらそこそこの成績を残せていても、いざダートを走ると全くダメなケースは多々あります。
騎手も、その馬にとって初めてのダートレースなので、ペース配分や位置取りなど、全て「どのぐらいがベストなのか」が手探りの状態ですから、多くの場合は好走するかどうか運の要素が大きいわけです。
結局初ダートで好走出来るかどうかは走ってみなければわかりません。乗っている騎手でも乗ってみなければ感覚が掴めないのに、見ているだけの競馬ファンにはダート適性の判別は困難です。
でも、いくつか対策を知っていれば、外れ馬券を買う回数を減らす事は出来るかも知れません。
大変ざっくりとした対策ではありますが、上記の事を知っていれば、何も知らない状態よりは多少有利に馬券勝負を行う事ができるはずです。
私の経験からの肌感覚でも、統計データからでも、上位クラスになれば初ダート馬が負けやすいのはハッキリ認識できますが、では経験の浅い2歳馬のしかも未勝利クラスだとどうなんでしょうか?
どんなに早くデビューした馬でも、2歳の内に芝路線からダート路線に転向するという事は、芝を走れないネガティブな理由があるわけで、あまり期待はできません。
基本・2歳未勝利も初ダートは軽視がベター!
私が2014年の9/28-10/14までの中央競馬の2歳戦で、ダートの未勝利について調べてみた時、ダート競走は全部で13レース行われていました。
その13頭の勝ち馬の中に、初ダート馬が6頭いました。
13頭中6頭となるとほぼ半数なので、結構初ダート馬が勝っている印象ですが、初ダート馬が複数出走しているレースが多いので、初ダート馬の中から、どれが勝つのか?がわからないんですよね。
全然人気がない、単勝オッズ数十倍以上の馬が来たりしますし。
それでは次に3歳未勝利では初ダート馬にどのような傾向があるか?
基本・3歳未勝利は初ダートでも上位人気なら少しアテにできる!
強い馬は早々に勝ち上がって行き、3歳で未勝利ダート路線にいる馬はそれほど強く無いからでしょうか、3歳未勝利だと初ダートの馬も上位人気であれば成績が結構安定しています。
ただ注意点もあって、たとえば初ダート馬が1番人気の場合…
1月 | ふつう |
---|---|
2月 | 悪い |
3月 | 良い |
4月〜 | 悪い |
このように3月だけが突出して良くて、他は微妙です。
3歳未勝利戦での初ダート馬は、上位人気ならそこそこ安定した成績ではありますが、決して馬券的に魅力があるとまでは言えません。
せいぜい「2歳よりはマシ」と言う程度です。
3月だけ初ダート1番人気馬の成績が良くなるのは、3月にはダートの番組が増えて、休養明け・始動する馬も増えて未勝利クラス内の上位層と下位層の能力差・調子差が一時的に大きくなるのが原因です。
なので4月以降は再び初ダート馬(1番人気)の勝率は低迷します。
過去10年間の「G1で初ダートだった馬」の成績を調べてみると、ものの見事に全滅でした。ついでに言えば、初ダートでは無いものの、前走が芝だった馬もほぼ全滅でした。
それからデータの範囲をG1から重賞に広げて調べてみても、10年間で勝ったのはたったの3頭だけ!
※例:2019年ワイドファラオ・NHKマイルC9着→ユニコーンS1着
もちろん今後も例外を作り出す規格外の馬が出現する可能性はゼロじゃ無いけど、とりあえず予想のセオリーとしては消し・軽視が妥当なところなのかな。
地方競馬重賞の事例
2022/02/09大井金盃()トーセンスーリヤ6着
中山金杯5着
天皇賞秋15着
新潟記念2着
函館記念1着
2022/02/08佐賀記念(Jpn3)ギベオン6着
新潟記念17着
安田記念9着
マイラーズC7着
金鯱賞1着
2021/12/15全日本2歳優駿(Jpn1)カイカノキセキ6着
福島2歳S(OP)5着
函館2歳S(G3)2着
2歳新馬
2021/12/01クイーン賞(Jpn3牝)エリザベスタワー13着
スイートピーS(OP)6着
桜花賞13着
チューリップ賞1着
エルフィンS(OP)9着
2021/11/25兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)イチローイチロー8着
クローバー賞(OP)10着
函館2歳S4着
2歳新馬1着
2021/10/14エーデルワイス賞(Jpn3牝)ヒノクニ14着
未勝利2着
ひまわり賞(九州産OP)1着
2021/09/23テレ玉杯オーバルスプリント(Jpn3)カツジ11着
キーンランドC15着
函館スプリントS5着
高松宮記念15着
阪急杯15着…の2走前にスワンS1着あり
イレギュラーな事例
2021年・ダンビュライトは、前走みやこSが初ダートで13着、次走の名古屋GPで3着
2021年・クリスティは前年関東オークス初ダートで3着、それ以外の14戦全て芝で、16戦目に大井レディスプレリュードで6着
モズスーパーフレアは2020年JBCSで初ダート4着、2021年JBCSで2度目のダートで3着
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