こんにちは、うまめし.comの北村です。
東京競馬場の芝1800mはG1こそ無いものの共同通信杯・エプソムC・毎日王冠・府中牝馬S・東スポ杯2歳Sなどの重賞が行われるコースです。
スタート位置が1コーナーと2コーナーの間にあるポケットコースから発走する特殊なコースで、上記のコース図を見てもわかるようにスタート直後にコーナーを迎える形になっています。
スタート直後にコーナーを迎えるという事は、それだけ外枠の馬にとっては良いポジションを獲得するのが難しいわけです。以下の画像を見てください。
スタート前はこうして横一列の状態です、一番右側のピンクの帽子の騎手になったつもりでイメージしてみて欲しいのですが、もし先行馬なら絶対にスタートを決めてダッシュもきかせないとレースになりませんよね。
上図のように行き損ねてしまえばコーナーで外々を通らされて、向正面に出た時には中団よりも後ろのポジションに下がってしまう事になります。
上記の図では画像作成の都合で8頭立てになっていますが、これが最高18頭立てで行われる事もあるのですから大外の馬にとってはかなりレース序盤は重要です。
その重要さが分かっているので外枠の馬は内枠の馬がモタつくようならサッと先手を取りに行きます。
たとえば上図のように外枠の馬たちが先手を取った場合、インコースの馬は馬群に包まれる形になり、せっかく脚を溜められても直線で進路が確保出来ない…という事もあるわけです。
ならば外枠がさぞかし不利だろう…、いや外枠からインに殺到して来る分内枠の方が不利なのか?などと、どちらとも考えられますが、実際に枠番号別の勝率データを見てみると明らかに5枠6枠が苦戦しています。
要するに内枠の馬は外枠から強引に来られる可能性があるものの、それでも距離損が少ないレースが出来る。外枠の馬は先行した馬がバテた時に馬群の外側にいるケースが多いので進路を確保しやすい…というメリットがあります。しかし、5枠6枠あたりの「間に挟まれる枠番」の馬はどちらのメリットも得る事ができません
東京競馬場の芝1800mはレース距離が長すぎず短すぎず直線が長いという特徴があり、それを得意とするディープインパクト産駒の成績がとても優秀です。
ただし、それは他の馬券師もよく分かっているようで馬券的には的中する確率は高いものの配当的な妙味は殆ど無いのが現状のようです。
昨年行われた全60レースの結果を見てみると、馬連1番人気の的中率は11.7%で回収率は45.7%なので堅く決まりやすいか荒れやすいかで言えば、東京芝千八は荒れやすいと言えそうです。
スタートとスタート直後の動きが大きくレース結果を左右する上に枠順の有利不利があり、さらに距離が1800mという事で先行馬がバテる可能性もあり、直線が長いので思わぬ馬が漁夫の利的に突っ込んで来る事もあるって事ですね。
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